Category: DNAシークエンス

Thermo Fisher Cloudの使い方 - デモデータの取得 –

Thermo Fisher Cloudの使い方について、マニュアルを公開します。なお、このマニュアルの公開については、Thermo Fisher SCIENTIFIC株式会社の許可を得ております。 ● Thermo Fisher Cloudに使用できるデモデータの取得 ・Thermo Fisher Cloud v2でTutorialsからデモプロジェクトを作成すると、Fileにデモデータを追加することができます。 ・デモデータは、DNAシークエンスで使用するab1ファイル以外にも、変異解析、次世代シークエンス、リアルタイムPCR等も含みます。   デモデータ取得の方法 ・ホーム画面を開きます。 ・Tutorialsから”Create a Demo Project”をクリックします。     ・下のようなメッセージが表示されます。     ・Projectを開くと、Personal Filesフォルダにデモデータが追加されます。 *追加に少し時間がかかります。       不明な点などありましたら、施設へお問い合わせ下さい。

Thermo Fisher Cloudの使い方 - 再解析 –

Thermo Fisher Cloudの使い方について、マニュアルを公開します。なお、このマニュアルの公開については、Thermo Fisher SCIENTIFIC株式会社の許可を得ております。 ● Thermo Fisher Cloudによる再解析 ・Thermo Fisher Cloudのバージョンアップ(v2)に伴い、サンプルファイルの再解析が可能になりました。 ・簡単に言うと、Quality Checkモジュールがウェブ版Sequence Scannerから、ウェブ版の簡易Sequencing Analysisへとパワーアップしました。 ・以前は再解析を行う場合、施設にあるシーケンサー付属のPC(Sequencing Analysis)で行う必要がありました。 *現在、解析用PCを機器分析室(406号室)に配備しています(より詳細な解析が可能)。興味のある方は施設までお問い合わせ下さい。 ・再解析を必要とする場面は、以下のようなケースです。  ① 蛍光由来の強いピーク(未反応の蛍光物質等)があり、かつ全体的にシグナルが低い場合  ② 最初に短い断片(プライマーダイマー等)がある場合     ・このような場合、解析ソフトが自動で解析できず、灰色で表示された塩基が続くような症状を示します。       再解析の方法 ・サンプルファイルを開きます。 ・再解析したいサンプルファイルにチェックを入れ、右上にある”ATGC”をクリックします。     ・Edit Basecalling Settingsの”Ending base and Calling Ns”において、通常はAt PCR stopにチェックが入っていますが、これを”After XXXbase”と変更します。 *XXXの数値は変更可能です(デフォルトは800base)。       再解析したデータの比較 ・再解析前のデータです。     ・再解析後のデータです。       不明な点などありましたら、施設へお問い合わせ下さい。

Thermo Fisher Cloudの使い方 - データ閲覧 –

Thermo Fisher Cloudの使い方について、マニュアルを公開します。なお、このマニュアルの公開については、Thermo Fisher SCIENTIFIC株式会社の許可を得ております。 ●Thermo Fisher Cloudとは ・DNAシークエンス解析の結果を確認するために、施設ではlifetechnologies社のSequence Scannerを推奨して来ました。理由として、配列を確認するだけであれば他社のフリーソフトでも可能ですが、ab1ファイルから得られるRaw Data等の情報を確認できるソフトはSequence Scannerに限られていたためです。情報の中でも特にRaw Dataを解析すると、うまくいかなかったサンプルに関するヒントを読み解くことができます(施設主催のDNAスキルアップトレーニングで解説)。 ・しかしながら、Sequence Scannerは非常に使いやすいソフトであるのですが、動作環境がWindowsに限定されており、MacなどでRaw Dataを確認するためには、Virtual PC等でWindowsを起動する必要がありました。また、Windows7までしか動作しませんので、Windowsのバージョン更新に伴い、徐々に使用できないユーザーが増えて来ました。 ・Thermo Fisher Cloudとは、Thermo Fisher社が提供する無償のクラウド環境で(10GBまで)、DNAシーケンス、次世代シークエンス、リアルタイムPCRなどの2次解析ソフトウェアが利用できます。クラウド環境であるため、PC機種、環境に環境なくアクセスでき、Windows 10やMacなどでもRaw Dataを確認することができます。 ・さらに、Variant Analysisによる変異解析、Next-generation Confirmationによる次世代シークエンサーとのデータ比較なども可能です。   アカウント登録およびサインイン ・Thermo Fisher Cloudのホームページにアクセスします。    https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/cloud.html ・”サインイン”をクリックします。     ・”Create an account”から新しいアカウントを作成します。(初回のみ)     ・Account作成ページで必要項目を入力します。 ・入力後、登録したメールアドレスにVerificationのリンクが送られるので有効化します。 *注意 有効化がされていないと、サインインすることができません。メールが届かない場合は、迷惑メールに入っていないか確認して下さい。     ・ユーザー名とパスワードを入力し、サインインします。       メイン画面の操作 ・Thermo Fisher Cloudのメイン画面は以下のようになります。     ・”Quality Check”のアイコンをクリックします。 ・”Creative New Project”を選択し、Type [Continue]