下記の要領で第23回遺伝子実験施設セミナーを開催します。
多数のご参加をお待ちしております。
- 日時 2月23日(月曜日) 午後4時から午後6時まで
- 場所 農学部共通棟204号講義室
- 講演1: 熱帯アジア地域に残っている伝統的農業の再評価
講師:佐藤 雅志(さとう ただし)
東北大・院・生命科学 准教授
近年、熱帯アジア地域ではエネルギー作物や飼料用穀物の栽培を目的とした集約的農業がひろまり、焼畑などの伝統的農業が急速に消えつつある。講演では、熱帯アジア地域におけるイネ遺伝資源の調査をふまえ、伝統的農業の持続可能性について生物および作物の遺伝的多様性の面からの再評価を試みようとしている事について紹介します。 - 講演2: イネいもち病に関する抵抗性および病原菌レースの多様性や分化に関する研究
― 国際農林水産業研究センターでの取り組み ―
講師:福田 善通(ふくた よしみち)
生物資源領域プロジェクトリーダー(イネ安定生産プロジェクト)
独立行政法人国際農林水産業研究センター
国際農林水産業研究センターでは、世界のイネの重要病害であるイネいもち病について、イネの抵抗性や病原性レースの多様性や分化に関する研究を JIRCASプロジェクト研究(イネいもち病抵抗性に関するネットワーク研究を基盤とした安定生産技術の開発)の一貫として行っている。特にアジアの地域のイネ品種の抵抗性やいもち病菌レースについて、地理的な分布の違いを、多くの外国の研究機関と共同で明らかにしてきている。今回は,一部のその結果と今後の方向について報告する。