Category: お知らせ

技術講習会(Bio-Rad関連機器)

Bio-Rad社関連機器(ProteOn XPR36,Bio-Plex 200,BioLogic DuoFlow,Profinia)に関するセミナーの開催についてお知らせします。 少々内容が多いため途中に休憩を挟んでおります。休憩時間での途中参加も可能です。 日時:2013年10月24日(木曜) 13時00分~17時00分 内容:Bio-Rad関連機器に関するアプリケーションの紹介 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F) 担当:バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社 津田哲寿 概要 遺伝子実験施設で利用可能な分析機器のアプリケーションを中心としたセミナーです。 バイオ・ラッドの主力3解析法と最新技術についてご紹介します。 ● 表面プラズモン共鳴法による分子間相互作用のリアルタイム解析[13:00-14:30] 生体内では様々な分子が相互作用し、生命活動が維持されています。これらの相互作用を解析することは、その機能を推定する上で必須になっています。本セミナーでは相互作用解析の革新的な手法である表面プラズモン共鳴(SSR)法についてご紹介します。本法は相互作用をノンラベル・リアルタイムで迅速に解析できるメリットがあります。これにより結合の有無のみならず、結合の強さ・反応速度を簡便に算出することができるようになりました。 アレイタイプの最新型SPRシステム「ProteOn XPR36」の特徴、多様なアプリケーションを通して相互作用解析の理解を深めて頂きます。 【セミナー内容】 ・表面プラズモン共鳴(SSR)法の原理と測定の流れ、ProteOn XPR36の特徴と機能 ・アプリケーションの紹介[タンパク質間相互作用(変異体の機能解析)、核酸-転写因子、細胞・菌体・ウイルスとタンパク質の相互作用解析、リポソーム・リポパーティクル-低分子タンパク質、創薬支援(低分子化合物・モノクローナル抗体スクリーニング)] ・実機によるタンパク質間相互作用のデモンストレーション  *実機の設置している部屋が狭いため希望者のみ行います。希望者は事前にご連絡下さい。 ● 多項目同時測定ELISAによるサイトカイン,リン酸タンパク質の同時測定[14:45-15:45] Bio-Plexはマイクロプレートの1ウェルから最大100種類の生体分子を同時に検出可能なシステムです。数十項目のサイトカインや各種バイオマーカーを血清・血漿わずか12.5μLから同時に検出することができます。既存のELISAキットを複数お使いの方は、Bio-Plexを利用することで使用サンプル量を劇的に抑えることもできますし、コストも低減することが可能です。 【セミナー内容】 ・Bio-Plexによる多項目同時測定の原理、アッセイ法の紹介 ・アプリケーションの紹介[サイトカインパネル、がん・糖尿病・腎毒性パネル、セルシグナリングパネル] ・ソフトウェアデモンストレーション  *セミナー室内で行いますので希望の申請は不要です。 ● タンパク質精製の汎用手法と全自動アフィニティ精製技術 [16:00-17:00] BioLogic DuoFlowは中・高圧のカラムに対応した多目的精製・分取用のクロマトグラフィーシステムです。ゲルろ過、イオン交換、疎水、アフィニティ等、様々な精製に対応可能であり、各種メーカーのカラムを接続することのできるオープンフラットフォームな装置です。Profiniaはアフィニティ精製から脱塩によるバッファー交換を連続で行うことが可能な新世代の次世代アフィニティ精製システムです。本セミナーではタンパク質精製の概論をお話しした後、それぞれのシステムの特徴とバイオ・ラッド独自のタグフリータンパク調製技術についてご紹介します。 【セミナー内容】 ・タンパク質精製概論、BioLogic DuoFlow、Profiniaシステムの紹介、タグフリータンパク質調製の新技術 ・Profiniaによる全自動アフィニティ精製のデモンストレーション  *セミナー室内で行いますので希望の申請は不要です。

技術講習会(MALDI-TOF/TOF-MS)

MALDI-TOF/TOF-MS(autoflex speed)の紹介に関するセミナーの開催についてお知らせします。各アプリケーションのスペシャリストが揃うことはなかなかありませんので、普段抱いている疑問等ありましたらこの機会に是非質問して下さい。 少々内容が多いため途中に休憩挟んでおります。休憩時間での途中参加も可能です。 日時:2013年7月9日(火曜) 13時30分~16時30分 内容:autoflex speedを用いたプロテオミクス研究へのアプローチ 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F) 担当:ブルカー・ダルトニクス株式会社 韮沢祟・岩崎了教・松山由美子 概要  プロテオミクス研究を進めるにあたってアミノ酸配列解析は非常に重要な技術であり、そのための種々の方法が現在も開発を続けられています。質量分析を用いた手法としては、従来の酵素消化タンパクを対象とする、LC-MS/MSを用いたボトムアップアプローチによる方法に加え、MALDI-TOF/MS/MSを利用した未消化タンパクを対象とするトップダウンアプローチも一部の専門家だけによる特別な方法ではなくなっています。  トップダウンシークエンスの手法を用いることで、迅速で簡便な配列解析が可能となり、さらに用いる試薬がごく少量であるため、コストもエドマン分解によるプロテインシークエンスと比較して格段に低く抑えられます。また通常プロテインシークエンスではN端のアミノ酸のみを解析しますが、この手法ではN端とC端両方の配列を同時に得ることができます。  同じく、プロテオミクス研究で重要なものとして糖ペプチドの構造解析が挙げられ、現在では糖とペプチドのそれぞれを同時に解析することも行われるようになっております。更に、質量分析装置を用いた微生物同定法、バイオマーカー探索についてもご紹介します。本演目では既存の技術から最新の技術までご紹介いたします。 ● ボトムアップシーケンシング とトップダウンシーケンシングの基礎 13:30-14:40 質量分析によるアミノ酸配列解析法としては、タンパク質を酵素消化しLC-MS/MS等で取得したスペクトルから配列情報を得るボトムアップ シーケンシングが現在最もよく用いられています。しかし、酵素消化されたタンパク質の全体像を読み取ることは非常に困難であると考えられます。それに対して、現在ではインタクトなタンパク質から直接配列情報を得るトップダウンシーケンシングが可能となりプロテインシーケンサーに匹敵する配列情報を得ることができるようになっています。本演目では、De novoシーケンシングを行うための解析のヒントおよびボトムアップ/トップダウンシーケンスの測定方法および解析方法を実例を用いながらご説明します。 ● 翻訳後修飾の基礎と糖ペプチド構造解析の基礎 14:50-15:20 翻訳後修飾解析の中でも「糖鎖付加ペプチド」の解析例は、近年の質量分析技術の向上により分析事例も多く見かけるようになりました。しかし、糖・タンパク質を同時に解析する為には、サンプルに対する知識だけでなく分析手法にも習熟する必要が有り、挫折してしまうケースも少なくありません。本演目では糖鎖修飾の基礎から、施設に既に配備されているEASY-nLCやProteineer fc-II、自動解析アプリケーションであるautoXecuteを利用したワークフローについて紹介します。 また糖鎖構造検索アプリケーション「GlycoWorkBench」ならびに糖鎖解析自動化アプリケーション「GlycoQuest」を用いた解析について御紹介致します。 ● Biotyperによる微生物同定の具体的な解析例、応用例  15:30-16:20 ● clinprotoolsによる臨床プロテオームの具体的な解析例、操作方法 次世代の微生物同定法として注目を集めるMALDIバイオタイパーをご紹介いたします。微生物コロニーを直接ターゲットプレートに塗布し、マトリックスを添加するだけで10分以内に結果を得る事が可能です。得られる結果は、16S RNAシーケンス結果と高い一致率を示します。 続いて、臨床プロテオームClinProtをご紹介いたします。特殊な機能表面を有する磁性ビーズを用い、簡便な前処理にて尿や血清サンプルを処理し、MALDI-TOF/MSにて測定、解析する事が可能です。 *Biotyperアプリケーション及びclinprotoolsソフトウェアは既に施設の機器に導入されております。

技術講習会(リアルタイムPCR)

ライフテクノロジーズジャパン社 リアルタイムPCR最新の活用方法に関するセミナーの開催についてお知らせします。 日時:2013年5月24日(金曜) 13時00分〜14時00分 演題:リアルタイムPCRの効果的な利用方法 日時:2013年5月24日(金曜) 14時00分〜14時30分 演題:リアルタイムPCR装置によるタンパク質の定性解析 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F) 担当:フィールドアプリケーションスペシャリスト 勝本博 内容: 今回のセミナーではリアルタイムPCRアプリケーション活用方法、リアルタイムPCR装置によるタンパク質の定性解析などの新しい研究手法をご紹介します。日常で使い慣れている人のみならず、これから利用する方にとっても良好なデータを出すために有用な情報を提供しますので、ぜひご参加ください。 -リアルタイムPCRの効果的な利用方法- リアルタイムPCRでの解析方法や実際の測定系におけるトラブルシュートなどを説明し、リアルタイムPCRのポイントを理解する事により、トラブルを回避して高品質なデータを得ることができます。また、研究手法の幅を広げることができるような新しいアプリケーションなども合わせて紹介します。 -リアルタイムPCR装置によるタンパク質の定性解析- タンパク質の疎水性部位に結合する蛍光物質を用いることで、タンパク質の熱に対する安定性や変性状態をモニタリングすることができます。今回はその原理とアプリケーション例を簡単に紹介します。 後半は以前genetで紹介したThermal Shiftソフトを利用したアプリケーションとなります。thermal shift assayにつきましては(genet:01255)または以下のリンクをご参照下さい。 thermal shift assay