Category: 質量分析装置

MALDI-TOFによるPMF解析の例 1

質量分析装置Autoflex Speedによるペプチド・マス・フィンガープリンティング(Peptide Mass Fingerprinting; PMF)の一例です。遺伝子実験施設の機材を使って実施してみました。参考になれば幸いです。 実験は概ね3日間かかります。 初日は電気泳動とゲル染色。二日目はゲルからのバンドの切り出しからゲル内酵素消化まで。三日目は酵素消化されたペプチドの脱塩・濃縮と質量分析というスケジュールです。 今回は二日目のバンド切り出しから紹介していきます。

LC−MALDI解析サービスについて

遺伝子実験施設4階の機器分析室(406号室)に設置しています、質量測定装置(autoflex speed)のLC−MALDI解析サービスを開始します。 ・申し込みは以下のリンク先のフォームから行って下さい。 ・学生の場合、指導教員の了承を得てから 申し込むようにして下さい。 ・予算管理者でない教員等 の場合、指導教員の欄に予算管理者の教員名を入力します。   LC−MALDI解析サービス 申込みフォーム プロテアーゼでゲル内消化したペプチド混合物の分離・精製をナノフローHPLC EASY- nLCにより行い、専用フラクションコレクター PROTEINER fcで直接ターゲットプレートに分画をスポットしてMSあるいはMS/MS測定することができます。 二次元電気泳動でも多種類のタンパクが共存する場合などといった難しいサンプルの同定に有効です。   一定以上のピークが得られたスポットについてはMS/MS測定を実施します。 測定された結果からMascotサーチまで実施してお返しします。 【参考】消耗品代等 target PAC384 Set for Priteomic II 販売価格 20,000円 製品情報  試薬・チューブ等 12,000円/384スポット分 通常1サンプル当り、180スポットの分画を測定します。従って384スポットで2サンプルまで対応できます。 利用に当たっての詳細は管理室までお問い合わせください。

技術講習会(質量測定装置 アプリケーション)

ブルカー・ダルトニクス社 質量測定装置(autoflex speed TOF/TOF-KG)のセミナーの開催についてお知らせします。 日時:2012年6月15日(金曜) 13時00分〜14時30分 内容:MALDI-TOF/TOF-MS装置のアプリケーション(60分)    LC-MS/MSによるアプリケーション(15分)    質疑応答(15分) 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F) 担当:ブルカー・ダルトニクス株式会社  工藤寿治・西田富士雄 概要  質量分析では装置の基本性能の向上と合わせて、適応可能なサンプルの範囲や解析目的の範囲の拡大を目指した研究開発が盛んに行われており、今では様々なアプリケーションが可能になっています。 [MALDI-TOF/TOF-MS装置のアプリケーション] 工藤寿治 プロテオミクス分野においてはタンパク・ペプチドの同定解析やアミノ酸配列解析があると言えますが、従来から行われてきたペプチドマスフィンガープリント法等によるボトムアップアプローチの他にも、未消化タンパクから直接配列解析を行うトップダウンアプローチも行われるようになっております。 また、臨床プロテオミクス分野ではデータの統計処理によるバイオマーカー探索にも応用されていますし、細菌同定を行う全く新しい手法としての利用も始まっています。さらに最近では生体組織切片等の平面的なサンプルを2次元スキャンするように質量分析を行って得られる数千枚のスペクトルを処理することで、サンプルの中にどのような分子量がどのように局在しているのかを可視化するImagingMS(MALDI-Imaging)測定や、薄層クロマトグラフィー(TLC)プレートに展開したサンプルをかき取り・抽出することなく直接測定するTLC-MALDIも行われています。 上記のアプリケーションとナノLCを使用した、最近のアプリケーションをいくつかの測定事例も示しながらご紹介いたします。 [LC-MS/MSによるアプリケーション] 西田富士雄 LC-MS/MSにおいても、装置タイプ、装置性能により求められるアプリケーションも変わってきます。弊社では、高性能ESI-IonTrapモデルから高性能ESI-TOFモデルまで、目的に応じた装置選択が可能となります。導入させて頂きました最新型MALDI-TOF/TOF-MS autoflex speedと組み合わせる事により、更に応用範囲を広げたパワフルな共通機器環境をご検討頂けます。 ここでは、弊社LC-MS/MSラインナップのご紹介と合わせ、MALDI-TOFと組み合わせたプロテオミクス解析、メタボロミクス解析による元素組成解析、更にはインタクトプロテイン解析まで、最新のイオン源バリエーションと合わせご紹介させて頂きます。 autoflex speed TOF/TOF-KGの仕様等詳細については下記のURLをご参照下さい。 質量測定装置 autoflex speed TOF/TOF-KG