日本ウォーターズ社製 Q-Tof型質量分析装置(MALDI SynaptTM G2 HDMS)に関するセミナーの開催についてお知らせします。
- 日時:2010年10月28日(木曜)10時30分~12時00分
- 内容:・Q-Tofの概要、様々な分野で使われるQ-Tofテクノロジー
プロテオミクス、メタボノミクス、バイオ医薬品
・たんぱく質同定・差異解析におけるワークフロー測定準備、網羅的なデータ取得、データ解析、結果解釈
・MALDIインターフェースの有効性
・UPLCの分離技術、多彩なカラム
・nano UPLCの有効性
・サポート体制
- 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F)
- 担当:日本ウォーターズ㈱ ソリューションセンター 廣瀬 賢治
- 概要
●プロテオミクス
MALDI SYNAPT G2 HDMS システムによって提供されるもう一つの分離の軸(イオンモビリティ)は、近接した質量を持つバックグラウンドイオンの干渉のないイメージの生成を可能とし、目的の化合物の位置をより正確に特定することにつながります。イオンモビリティ分離と最大4万の高い質量分解能を組み合わせることにより、従来の装置では得られない、精細な組織イメージングが可能になります。さらに、1K Hzレーザーは、測定時間を大幅に短縮し、実験の効率を高めることができます。(アプリケーション例:マウスの組織切片における脂質のイメージング)
●メタボロミクス
ウォーターズ UPLC/MSシステムは、高速・高分離・高感度な液体クロマトグラフィ:UPLC、高分離能かつ高精度な飛行時間型質量分析計:Synapt G2 HDMS、ピークピッキング~多変量統計解析~マーカー化合物の推定を行う専用アプリケーションマネージャ:MarkerLynxXSを組み合わせる事で、より多くの情報から迅速に必要なデータを解釈し、メタボノミクス研究を飛躍的に進展させることが可能となります。(アプリケーション例:スギヒラタケの中毒原因物質探索)
●バイオ医薬品
ウォーターズのテクノロジーによって、タンパク質の同定及び糖鎖構造の不均一性等を確認するため、素早く正確にタンパク質の分子量を分析することができます。UPLCペプチド分析ソリューションは、複雑なタンパク質消化物の分離を向上し、結合様式のみが異なる糖鎖が結合した同一配列のペプチド分離を実現します。(IgGの分子量測定及びペプチドマッピング)
●幅広い化合物に対応するユニバーサルイオン化テクノロジー
第2世代のSYNAPT G2プラットフォームに対するウォーターズユニバーサルソーステクノロジーでは、1台の分析プラットフォームで非常に広範なイオン化手法を利用できます。MALDI、ESI、APCI、APPI、ASAP(固体試料分析プローブ)などの幅広いイオンソースは、測定可能な化合物の制限をなくし、多くの研究者の要望に答えることが可能になります。