DNAマイクロアレイ(Gene Chip)に関する技術講習会を開催します。
受講申請の必要はありません。
- 日時:2009年5月18日(月曜) 13時30分~14時30分
- 演題:DNAマイクロアレイ技術の最新アプリケーション紹介
- 場所:遺伝子実験施設 セミナー室
- 担当:林 義治(アフィメトリクス・ジャパン株式会社 シニア・フィールドアプリケーションスペシャリスト)
- 概要
Genechipが世に出てから15年ほどたちますが、その性能は飛躍的に向上しました。
発売当初は1cm四方のガラス基板に1万種類ほどのコンテンツ搭載が限度でしたが、現在では一枚に650万種類以上の配列の異なるオリゴヌクレオチドを固相化することができます。集積度の向上により、DNAマイクロアレイは今や遺伝子の発現解析のみでなく、全トランスクリプトーム解析、SNP解析、エピジェネティクス解析、染色体コピー数解析といったものにまで応用範囲が広がっています。また、測定精度の大幅な向上によって、診断分野への取り組みも進んでおり、FDAがDNAマイクロアレイの性能評価を実施するプロジェクトチームを結成し、予防診断、オーダーメイド医療への応用を模索しています。
本セミナーでは、GenechipをはじめとするDNAマイクロアレイの概要を説明し、基礎研究分野で使用されている最新の実用例や論文紹介をすることによって、この技術の可能性を紹介することを目的とします。現在、GeneChipを用いた査読付き論文の数は1万本を越えており、その多くは遺伝子発現解析ですが、最近は様々なアプリケーションによる幅広い研究分野に使用していただいております。これらの紹介を通じて、GeneChip技術の概要をお伝えしたいと考えております。
Key words: Genechip、発現解析、トランスクリプトーム、エピジェネティクス、SNP、染色体コピー数変化