遺伝子実験セミナー

遺伝子実験セミナーを下記のとおり実施します。

  • 演題:花の老化に関わるプログラム細胞死の生理機構
  • 講師:市村一雄
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所 花き品質解析研究チーム長
  • 日時:平成19年6月7日(木曜日)16:15〜17:15
  • 場所:遺伝子実験施設 1F セミナー室
  • 内容:
    プログラム細胞死(PCD)は遺伝的に制御された能動的な細胞死であること知られています。花の寿命はタンパク質合成阻害剤の処理により延長することが知られています。したがって、花の老化にはタンパク質の合成が必要であること、ひいては老化を制御する遺伝子の存在が示唆されます。カーネーションなど、老化にエチレンが関わる花ではエチレンの制御により花持ちを延長することが可能ですが、老化にエチレンが関係しない花では花持ちを延長する適当な方法が見出されていません。しかし、PCDに関係する遺伝子の発現制御により、老化にエチレンが関係しない花でも花持ちを延長できる可能性があります。
    今回のセミナーでは、まず花のPCDがどのようなものであるかについて、われわれのグループが行なった細胞生理学的な研究を紹介します。さらに、PCDの分子機構の解明と制御を目的として、老化にエチレンがほとんど関与しないアサガオを用いた現在進行中の研究の現状と今後の展望についてお話したいと思います。

Realtime PCR (Applied Biosystems 7300)使用停止

5月28日に共同利用開始のお知らせをいたしましたRealtime PCR 7300ですが、温度制御に不具合があり現在使用することができません。
修理完了次第お知らせいたします。
利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけしますがご理解頂きますようよろしくお願いいたします。

BigDye XTerminator 精製キットについて 2

DNAシーケンスを申し込まれる際、BigDye XTerminator 精製キットによって精製されている場合は以下の点に注意するようお願いします。

BigDye XTerminator精製キットは、従来のHi-Di Formamideに比べて揮発しやすいという特性があります。シーケンサーにセットし、泳動している間にキャピラリが届かなくなるという問題も起こっています。

  1. 遠心分離処理後の上清は必ず20µl以上の量で持ち込むようにして下さい。場合によっては等量のHi-Di Formamideを加える(BigDyeX 10µl + Hi-Di Formamide 10µl)でも構いませんが、シグナルは弱くなります。
  2.  *提出する上清の量を40µlから20µlに変更 [2015年1月]

  3. 多検体のため遠心分離を行わないで持ち込む場合は、140μl以上は必要となります。

施設では定期的にスタンダードサンプルを泳動し、機械の調子を確認しています。データについて問い合わせがある場合、Rawデータをみると蛍光強度が低すぎる or 高すぎるということがほとんどです。データについて疑問がある時は、一度 Rawデータを確認してみて下さい 。Rawデータの確認は Sequence Scanner Software ver1.0 (Freeware, Windows Only)を用いて可能です。