Category: DNAシークエンス

DNAシーケンスの泳動条件の変更について

現在、施設ではDNAシーケンスの泳動において、700bp未満の場合は”Fastモジュール”を、700bp以上の場合は”Standardモジュール”を使用していますが、通常はFastモジュールを優先して泳動しています。 施設で検討した結果、Fastモジュールでも約800bpは問題なく読めることが判りましたので、今後はDNAシーケンスの泳動条件を「800bp未満と800bp以上」に変更します。  *2021年10月20日から変更 モジュール名 配列の長さ 泳動時間 Fast 約800bp 約1時間 通常はこちらを優先 / 短い配列を読むとき、お急ぎのときはこちらを推奨 Standard 約900bp 約2時間 なるべく長く読みたいときはこちらを推奨 / 解析結果の返送が遅くなる場合が有り   施設では、月に一回、既成品(Sequencing Standard)を用いてDNAシーケンサーのチェックをFastモジュールで行っていますが、800bp以上問題なく読めています。 *データもありますので、お時間があればご確認下さい。  ▶ 【 Fastモジュール-DATA 】 学内限定  ▶ 【 Standardモジュール-DATA 】 学内限定 ● Performance Check(Fastモジュール使用) ● Performance Check(Standardモジュール使用)

Mac向けSequence Scanner/Peak Scanner 導入マニュアル2_PlayOnMac_kagoshima-u ver.

Sequence ScannerはDNAシークエンスの波形を確認する際に、非常に使い勝手の良い無料ツールですが、Windows用のソフトであるためこれまでMacユーザーは使用できませんでした。 前回、MacにおいてWineを利用してSequence Scannerを導入する方法を紹介しましたが、MacOSのバージョンアップ(Catalina等)により使用できない状態となっていました。今回、PlayOnMacアプリケーションを使用してSequence Scannerを導入することに成功しましたので、ご報告します。 *公開につきましては、lifetechnologies社の許可を得ております。 【Applied Biosystems™ Sequence Scanner Software】 Sequence Scanner Softwareは、Applied Biosystems™ジェネティックアナライザで生成され、Sequencing Analysis Softwareで解析されたデータを表示、編集、印刷、およびエクスポートするがことができます。  Sequence Scannerは下記のページから入手して下さい。   サンガーシーケンシングおよびフラグメント解析ソフトウェア   (ThermoFisher SCIENTIFIC)  Sequence Scanner2(Windows7)  *学内限定でダウンロード可  Sequence Scanner(WindowsXP)  *学内限定でダウンロード可     ・以下の手順は2台のMacを使用して実際にインストールした手順になりますが、PCの環境により諸々の動作が異なっていましたので、ケースバイケースで対応して下さい。 ・インストールは管理者権限のアカウントで行って下さい。 ● 1. macOS用パッケージマネージャーであるHomebrewをインストールします。 ① 以下のページに移動します。   Homebrew ② HPの中に記載されている以下のスクリプトをコピーします。  *”/bin/bash”の前に半角スペースが必要。 /bin/bash -c “$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)” ③ ターミナルを開き、上記のスクリプトをペーストして実行します。 ● 2. Homebrewを使用し「xquartz」をインストールします。 ・ターミナルで以下を入力します。 brew cask install [Continue]

DNAシーケンス受託解析アンケート

施設ではDNAシーケンス受託解析サービスを検討しており、準備のための情報を必要としています。アンケートにご協力お願いします。 ● DNAシーケンス受託解析サービスについて ・DNAシーケンス受託解析サービスとは、サイクルシーケンス反応から精製、DNAシーケンサー泳動までを一貫して施設が行うサービスです。 ・利用者はテンプレートとプライマーの混合物を提出するのみになります。 ・現在行っている通常解析と受託解析の違いは以下のようになり、ピンク色で示された部分を施設で請け負います。 ● サイクルシーケンス反応後の精製について ・施設では人件費を確保しつつ、利用しやすい受託解析価格を実現するため、エタノール/EDTA/酢酸ナトリウム精製を用いて、サイクルシーケンス反応後の精製を行う予定です。 ・画像は、実際に事前テストにおいてエタノール/EDTA/酢酸ナトリウム精製で行ったものになりますが、問題なく解析できていました。   ● 以下はアンケートになります。