Category: 機器取扱い

質量分析初回講習会 受付フォーム

質量分析初回講習会は予約制にて受け付けており、下記のとおり実施します。 期間:2020年8月1週以降 曜日・時間:火・金 13:00-15:00 場所:遺伝子実験施設 4F 機器分析室 注意事項: 1)訪問の際はマスクを着用するようにして下さい。 2)新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、人数を制限して行います。

凍結乾燥機 FDS-2000 操作マニュアル_kagoshima-u ver. [学内]

2022年3月に導入した凍結乾燥機 FDS-2000について、施設スタッフが作成したマニュアルを公開します。なお、このマニュアルの一般公開については、まだメーカーの許可を得ていないため学内限定とします。   取り扱い方法等、ご不明な点がありましたら施設までお問い合わせ下さい。 装置の詳細については以下のURLを参照下さい。 【凍結乾燥機 FDS-2000】 注意事項・Tips 1 溶媒は水のみ使用可能。アルコールなどの多量の有機溶媒を含んだサンプルは、オイルが固化し機械が故障する可能性があるため使用不可。 2 750mL以上を除湿しようとすると、余剰の水分が真空ポンプに流れ込み、故障の原因となる。必ず使用容量を記録し、750mL以上にならないよう注意して使用する。750mL以上を除湿する場合は、一度解氷(Def)を行って廃液を処理し、しばらく置いてから使用を再開する。(アラーム機能はないため、自身で除湿する水分量を計算する) 3 装置の裏に吸気フィルターがあり、空気を吸い込むため、物で塞がないよう注意する。 4 液体の場合は表面積を薄く膜を張ると、凍結乾燥の時間が短くなるので、液体窒素で予備凍結させる際にフラスコを振りながら凍結すると良い。固体もそのままではなく、刻んだり、ミキサーにかけたペースト状が望ましい。 5 フラスコは共用なので、コンタミ防止のため使用前にオートクレーブして使用する。 6 ドライ真空ポンプはバラストバルブを「常時開」にする。油回転真空ポンプの場合はバラストバルブを開放したままにするとポンプの寿命が短くなるが、凍結乾燥機は水蒸気が入り込む可能性があるので、ドライ真空ポンプの場合はバラストバルブを開けっ放しにすることでポンプ内の水分を逃がすようにしている。 7 装置は2週間以上連続稼働させても問題ないが、試料が完全に乾燥した状態で数日動かし続けると、チャンバー内の水がポンプ内に流入するので、乾燥したらなるべく早く装置を停止させる。 ● 1. 冷却トラップ内に水が残っていないか確認します。 ・内部に数ccでも水があると、真空到達時間が1時間以上かかる(通常は25分程度)。 ・アタッチメントで多岐管の固定を忘れずに行う。 ・真空オイルは基本的に塗らない。真空が下がらない場合は他に要因があることが多い。   ● 2. コントロールパネルの側面にある「電源スイッチ」をONにします。 ・ドライ真空ポンプはトラップ温度が-30℃になると自動で作動するので、電源は常時ONのままにしておく。   ● 3. コントロールパネルの「Autoランプ」が点灯している状態で、冷却機の「Run/Stop」キーを押します。 ・「冷却機ランプ」が点灯して冷却機が作動する。 ・トラップ温度が規定値に下がると真空ポンプが自動で作動するため、真空コックが開いていないか「Run/Stop」キーを押す前に確認する。   ● 4. トラップ温度が-30℃になると真空ポンプが作動し(「VacPump」ランプが点灯)、その後、トラップ温度-40℃・真空度20Pa以下になると、凍結乾燥可能表示である「Freeze Drying」ランプが点灯します。 ・この状態になれば、試料容器の取り付けが可能となる。 ・起動から約25分要する。   ● 5. 試料容器をアダプタに取り付けた後、真空コックの「VAC.」をゴムの円に合わせて回転させます。 ・試料容器とトラップが導通し、凍結乾燥を開始する。 ・複数の試料容器を取り付けた際は連続で行わず、真空度が20Pa程度になってから次を取り付ける。適正な真空度に達すると音が出る。「Freeze Drying」ランプ消えた場合は、再度ランプが点灯するまで待つ。 ・チューブをまとめて凍結乾燥する際は、凍結乾燥瓶を使用する。その際は「凍結瓶用C型アダプタ」を取り付ける必要がある。   [Continue]

Thermo Fisher Cloudの使い方 - データ閲覧 –

Thermo Fisher Cloudの使い方について、マニュアルを公開します。なお、このマニュアルの公開については、Thermo Fisher SCIENTIFIC株式会社の許可を得ております。 ●Thermo Fisher Cloudとは ・DNAシークエンス解析の結果を確認するために、施設ではlifetechnologies社のSequence Scannerを推奨して来ました。理由として、配列を確認するだけであれば他社のフリーソフトでも可能ですが、ab1ファイルから得られるRaw Data等の情報を確認できるソフトはSequence Scannerに限られていたためです。情報の中でも特にRaw Dataを解析すると、うまくいかなかったサンプルに関するヒントを読み解くことができます(施設主催のDNAスキルアップトレーニングで解説)。 ・しかしながら、Sequence Scannerは非常に使いやすいソフトであるのですが、動作環境がWindowsに限定されており、MacなどでRaw Dataを確認するためには、Virtual PC等でWindowsを起動する必要がありました。また、Windows7までしか動作しませんので、Windowsのバージョン更新に伴い、徐々に使用できないユーザーが増えて来ました。 ・Thermo Fisher Cloudとは、Thermo Fisher社が提供する無償のクラウド環境で(10GBまで)、DNAシーケンス、次世代シークエンス、リアルタイムPCRなどの2次解析ソフトウェアが利用できます。クラウド環境であるため、PC機種、環境に環境なくアクセスでき、Windows 10やMacなどでもRaw Dataを確認することができます。 ・さらに、Variant Analysisによる変異解析、Next-generation Confirmationによる次世代シークエンサーとのデータ比較なども可能です。   アカウント登録およびサインイン ・Thermo Fisher Cloudのホームページにアクセスします。    https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/cloud.html ・”サインイン”をクリックします。     ・”Create an account”から新しいアカウントを作成します。(初回のみ)     ・Account作成ページで必要項目を入力します。 ・入力後、登録したメールアドレスにVerificationのリンクが送られるので有効化します。 *注意 有効化がされていないと、サインインすることができません。メールが届かない場合は、迷惑メールに入っていないか確認して下さい。     ・ユーザー名とパスワードを入力し、サインインします。       メイン画面の操作 ・Thermo Fisher Cloudのメイン画面は以下のようになります。     ・”Quality Check”のアイコンをクリックします。 ・”Creative New Project”を選択し、Type [Continue]