lifetechnologies社 ゲノム編集に関するセミナーの開催についてお知らせします。 日時:2016年11月18日(金曜) 12時50分〜14時50分 演題:CRISPR-Cas9ツールの選択から細胞樹立まで 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F) 担当:lifetechnologies japan プロダクトスペシャリスト 北村亮 概要: ゲノム編集技術は、細胞ゲノム内の基本的にどの位置においても遺伝子のノックアウト、または外来遺伝子をノックインできる技術です。この遺伝子の改変は1塩基レベルから染色体レベルで行うことが可能です。今後iPS等の再生医療技術と組み合わせることで、従来は不可能であった遺伝子レベルでの治療が可能になると考えられています。CRISPR-Cas9システムは編集効率が高く低コストであることからゲノム編集の代表的ツールとなっています。 本セミナーでは最新のCRISPRツールであるCas9 nucleaseの精製タンパク質を使用して効率、特異性を飛躍的に高めた手法をご紹介します。従来のCRISPRで用いられてきたベクターで導入する手法では、ゲノムの切断効率が低く、またベクターの配列がゲノムに挿入される可能性がある点が問題でした。最近になり、ベクターの代わりに精製Cas9 nucleaseタンパク質とgRNAの複合体を直接トランスフェクションする手法により、切断活性の劇的な向上が可能であることが明らかとなりました。 またこの新しい手法では、ベクター配列のゲノムへの挿入の心配がないことから、今後のゲノム編集の中心的手法になると考えられています。さらに本セミナーでは精製Cas9 nucleaseタンパク質の細胞への導入のために新たに開発されたトランスフェクション試薬「Lipofectamine CRISPRMAX」によるゲノム編集効率のデータや、ベクターによる従来の手法との比較をご紹介します。またターゲット配列のデザインやノックインベクターの設計方法等、ゲノム編集実験において研究者の方々からのご要望の多い内容もお話し致します。 今後のご研究のお役に立つ最新情報をご提供できればと存じます。皆様のご参加をお待ちしております。 内容: ●ゲノム編集の基本的な原理 ●Cas9 nucleaseの精製タンパク質を使用した手法 ●トランスフェクション試薬「Lipofectamine CRISPRMAX」による細胞導入 ●ターゲット配列のデザインやノックインベクターの設計方法等