ブルカー・ダルトニクス社 質量測定装置(autoflex speed TOF/TOF-KG)のセミナーの開催についてお知らせします。
- 日時:2012年6月15日(金曜) 13時00分〜14時30分
- 内容:MALDI-TOF/TOF-MS装置のアプリケーション(60分)
LC-MS/MSによるアプリケーション(15分)
質疑応答(15分) - 場所:遺伝子実験施設 セミナー室(1F)
- 担当:ブルカー・ダルトニクス株式会社 工藤寿治・西田富士雄
- 概要
- 質量測定装置 autoflex speed TOF/TOF-KG
質量分析では装置の基本性能の向上と合わせて、適応可能なサンプルの範囲や解析目的の範囲の拡大を目指した研究開発が盛んに行われており、今では様々なアプリケーションが可能になっています。
[MALDI-TOF/TOF-MS装置のアプリケーション] 工藤寿治
プロテオミクス分野においてはタンパク・ペプチドの同定解析やアミノ酸配列解析があると言えますが、従来から行われてきたペプチドマスフィンガープリント法等によるボトムアップアプローチの他にも、未消化タンパクから直接配列解析を行うトップダウンアプローチも行われるようになっております。
また、臨床プロテオミクス分野ではデータの統計処理によるバイオマーカー探索にも応用されていますし、細菌同定を行う全く新しい手法としての利用も始まっています。さらに最近では生体組織切片等の平面的なサンプルを2次元スキャンするように質量分析を行って得られる数千枚のスペクトルを処理することで、サンプルの中にどのような分子量がどのように局在しているのかを可視化するImagingMS(MALDI-Imaging)測定や、薄層クロマトグラフィー(TLC)プレートに展開したサンプルをかき取り・抽出することなく直接測定するTLC-MALDIも行われています。
上記のアプリケーションとナノLCを使用した、最近のアプリケーションをいくつかの測定事例も示しながらご紹介いたします。
[LC-MS/MSによるアプリケーション] 西田富士雄
LC-MS/MSにおいても、装置タイプ、装置性能により求められるアプリケーションも変わってきます。弊社では、高性能ESI-IonTrapモデルから高性能ESI-TOFモデルまで、目的に応じた装置選択が可能となります。導入させて頂きました最新型MALDI-TOF/TOF-MS autoflex speedと組み合わせる事により、更に応用範囲を広げたパワフルな共通機器環境をご検討頂けます。
ここでは、弊社LC-MS/MSラインナップのご紹介と合わせ、MALDI-TOFと組み合わせたプロテオミクス解析、メタボロミクス解析による元素組成解析、更にはインタクトプロテイン解析まで、最新のイオン源バリエーションと合わせご紹介させて頂きます。
autoflex speed TOF/TOF-KGの仕様等詳細については下記のURLをご参照下さい。