DNAシークエンス解析においてエタノール沈殿後に用いる脱イオンホルムアミドは保存状態によって劣化し、それが原因で解析に失敗するケースが以前ありました。
最近の解析結果(Raw data)を見ていると、利用者の一部に同様のパターンがみられることがあります。
脱イオンホルムアミドは使用するサンプル数に応じて分注して保管するようにして下さい。また、劣化を防ぐためにもできるだけ冷凍保存をお奨めします。
一般的に脱イオンホルムアミドは水分を吸収し、ギ酸とアンモニアに分解することが知られています。保存する際、室温はもってのほかですが、冷蔵でも期間が長ければ、結果に悪影響を与えるだけの劣化が認められる場合もあります。
◎ 備考
脱イオンホルムアミドは実費で分譲しています。
現在使用している脱イオンホルムアミドはグレードが高く、また容器も密閉性の高いスクリューキャップを使用しています。
脱イオンホルムアミドの分譲価格については施設までお問い合わせ下さい。 [2016.11 修正]