『HPLC用検出器:荷電化粒子検出器』の技術講習会を開催します。 UV吸収がなくRI検出器での測定しかない糖、脂質、ペプチド等の検出ができます。 演題:HPLC用検出器:荷電化粒子検出器コロナCADセミナー 日時:平成20年4月24日(木) 10:00~ 場所:遺伝子実験施設 セミナー室 講師:兼台靖弘(エム・シー・メディカル株式会社 アプリケーション・ サポートグループ) 内容 近年米国で開発されたHPLCにおける、最も新しい荷電化粒子検出器コロナCADの検出原理と有用性について講演いたします。現在HPLC検出器の主流はUV検出器であり、多くのアプリケーションはUV検出器に依存しています。 しかし、UV検出器は万能ではなく、その補助の検出器としてRI(示差屈折計)、ELSD(蒸発光散乱光検出器)などが用いられてきました。しかし、いずれも安定性や再現性、ダイナミックレンジの不足、検出感度の不足などといった問題点があった。HPLC-MSにおいてもすべての化合物を測定可能ではなく、複数の検出器を組み合わせて使用するべきであると考えられます。 コロナCADはカラムから溶出される不揮発性、及び半不揮発性化合物を、数ng程度の検出感度と、化学的な性質や立体構造に影響されない均一な応答性を持ち、4桁以上のダイナミックレンジをも兼ね備えています。UV吸収のない糖類、脂質、界面活性剤などの分析例を紹介しながら、HPLC-MSとの組み合わせ例、さらに高性能であるにも関わらず、操作性やメンテナンスの簡便さを含めたコロナCADの実用性を紹介いたします。