施設2階試料調整室に設置している冷却大型遠心機(ベックマンHP-25)を使用する際にはROTOR IDが10,500になっていることを確認して利用ください。 7月10日付でお知らせいたしました本機種のトラブルについては解消されております。
施設2階試料調整室に設置している冷却大型遠心機(ベックマンHP-25)を使用する際にはROTOR IDが10,500になっていることを確認して利用ください。 7月10日付でお知らせいたしました本機種のトラブルについては解消されております。
*画像をクリックするとテキストの該当ページが表示されます。 Q16. ボトルの適正容量について p.32 ・ボトルには様々な容量がありますが、どのボトルでも適正な容量を守って使用するようにしてください。 ・ボトルに適正な容量以上の試料を入れると、過重負荷によりボトルが変形して、破損する恐れがあります。適正な容量はボトルの80%となります。 Q17. 遠心機のトラブル時における対処法について ・以下に挙げることは高速冷却遠心機を扱う上での基本となります。 p.34 ・1つ目は、遠心開始時は最高回転数に達するまで待つことです。開始直後の3,000rpm〜5,000rpmで、問題が生じやすいです。 ・2つ目は、サンプルがリークした場合は、そのまま放置せず、各自で拭き取りと洗浄を行います。 ・3つ目は、トラブルが発生したときは速やかに管理室に連絡することです。夜間に使用していたときに発生し、緊急性がある場合は管理室の扉に掲示している携帯番号に連絡するようにしてください。 Q18. 遠心開始時の対応について p.35 ・遠心を開始してから最高回転数に達するまでは遠心機の動作を観察するようにして下さい。 ・しかしながら、事故に巻き込まれないように、ボタンを押してから最高回転数に達するまでは一歩下がった状態で待つようにします。 Q19. 遠心機で使用できない溶媒について p.37 ・ローター本体の材質はアルミニウムになりますので、使用可能な溶媒と使用不可の溶媒があります。 ・エタノール、エーテル、エチレングリコール、ヘキサン、ケロシン、メタノール、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、トルエンは化学耐性があるので使用可能です。 ・フェノールはアルミニウムとの反応性が高いため使用できません。テトラクロロメタン、クロロホルム、ジクロロメタンは化学反応により爆発の危険性があるため使用できません。 Q20. 体液や腐食性のサンプルの使用について p.38 ・超遠心機も含めて、施設が所有する遠心機はすべてバイオハザード仕様ではありません。したがって、体液や感染性のサンプルは使用できません。 ・バイオハザード仕様とは、HEPAフィルターをチャンバーの前後に設置して危険性のあるサンプルのエアロゾルを回収するものになります。 ・つまり、言い換えると、施設の遠心機で体液や感染性のサンプルを使用すると、エアロゾルが部屋中に拡散されるということになります。
*画像をクリックするとテキストの該当ページが表示されます。 Q11. 8本架けロータのサンプルの挿入位置について p.21,23 ・こちらは8本架けであるJA-25.50の例になります。6本の場合はミスは少ないですが、本数を増やすと少し難しくなります。 先ほどと同様、サンプル以外を含めた対角線という視点から考えると、下の図の多くはすぐに不適切であると判ります。 ・下の図の右から2番目は最初に説明したように、ローターのバランスをいう点では真ん中の対角線はバランスが取れていますが、サンプル以外の対角線を考えた場合、横が空なので比重が偏ってしまい、回転軸がぶれてしまうことになります。このような場合は、サンプル以外を1つ挟んだ形でサンプルを配置するのが正解となります。 Q12. 24本架けロータのサンプルの挿入位置について p.21,24 ・こちらは24本架けのJA-25.15の例になります。数がさらに増えて、複雑になっています。上の図がマニュアルに記載されているものになりますので、あまり特別なことはせず、基本通りに配置するようにして下さい。 ・下の図は不適切な例になりますが、左から2番目のように対角線では一見問題ないように見えても、全体のバランスを見た場合に問題があることがあります。 Q13. ドライブピンのセット方法について p.25 ・高速冷却遠心機のロータはドライブホールと呼ばれる部分にドライブピンが2本付いています。 ・棒のような図は遠心機側になりますが、こちらには山と呼ぶ尖った部分があります。この山にロータのドライブピンが横に来るようにしてセットする形になります。 ・山の間にドライブピンを入れることもできますが、そのようにして使用するとドライブピンの消耗が激しくなってしまうので避けてください。2023年9月にドライブピンが破損し、30万円ほどの修理費がかかりました。 Q14. キャニスタの取り扱いについて p.28-29 ・JLA-10.500ではロータリッドを必ずつけて遠心することになりますが、JLA-10.500はボトル以外にキャニスターと呼ばれるものが必要となります。したがって、ボトルをそのままではなくて、キャニスターに入れてローターにセットする形になります。 ・キャニスターを装着せずボトルだけで遠心するとシャフトが折れて、修理費用に100万円ほどかかります。JLA-8.1000もJLA-10.500と同様でサンプルの本数が少ない場合でもキャニスターは必ず全て装着させます。 ・施設には500mlのポリプロピレンボトルを用意していますが、ポリプロピレンボトルの最高回転数は8000rpmまでとなっていますので、注意して下さい。8000rpm以上で回すと変形やサンプルリークを起こす可能性があります。 ★上記のトラブル事例は全て過去に利用者が行ったものになります。 Q15. ボトルの取り扱いについて p.30-31 ・JLA-8.1000のボトルは、蓋とボトルのところにマークとベントラインと呼ばれる線があるので、この線に合わせる形になります。これよりも手前になってしまうと遠心中に緩んでしまってサンプルリークの原因となるので、十分注意してください。 ・施設が所有するJLA-10.500とJLA8.1000のボトルはすべてポリプロピレン製となります。これらのボトルはオートクレーブが可能ですが、蓋はオートクレーブできません。 ・JLA8.1000ボトルは2個で6万円ほどしますので、「性質に合わせて適切に使用する」ように注意してください。弱酸、強酸、アルコール、塩基、脂肪族炭化水素、塩は使用可能ですが、アルデヒド、エステル、芳香族・ハロゲン化炭化水素、ケトン、強い酸化剤は使用できません。