アイソトープ実験部門の共用装置Fe-57メスバウア分光測定装置を利用した尾上技術専門員(筆頭・責任著者)の実験成果が、欧文学術誌Interactions(Springer)に掲載されました。
【論文タイトル】
Magnetic field effect on decomposition of Sm2Fe17N3 probed using 57Fe Mössbauer spectroscopy
【研究概要】
Sm2Fe17N3粉末の熱分解に及ぼす磁場の影響を明らかにするため、真空度38Pa、温度723K、磁場ゼロ及び5Tの条件下で熱処理実験を行った。X線回折測定、磁化の温度依存性、Fe-57メスバウアー分光実験の結果から、完全窒化Sm2Fe17N3は、窒素欠乏のSm2Fe17Nx(0 < x < 3)、α-Fe、鉄酸化物に分解することがわかった。磁場はこの高温条件下でSm2Fe17N3の熱分解を促進した。
URL:https://doi.org/10.1007/s10751-024-01942-w