研究支援ユニットは、旧研究支援センターを前身とし、遺伝子実験部門、機器分析部門及びアイソトープ実験部門で構成されています。
各部門の施設、機器を利用した全学的な研究支援を基礎としており、本センターが管理する共用機器・設備を一覧として取りまとめた「Kago-SHARE」を発行、学内外から幅広く利用を受け入れています。鹿児島県全体のステークホルダーに本センター機器・設備の共用化を推進し、共同研究推進、地域の発展へ貢献することを目指しています。さらに、学内の若手研究者の研究支援の一環として機器リユースを開始しました。
また、令和4(2022)年7月1日に設置された本学コアファシリティ推進本部の中核として、共用機器・設備の「利用者数」、「論文生産性」、「外部資金獲得」等の情報を収集、本学の経営戦略に沿った「設備マスタープラン」の構築への貢献を目指します。
Division of Instrumental Analysis
機器分析部門
機器分析部門は、鹿児島大学の機器分析に関する高度先端研究機器・設備の管理・整備を担当し、利用者に対する講習、技術指導及び情報交換を行う部門として発足しました。2004年に機器分析センターとして設立後、2022年から先端科学研究推進センター・研究支援ユニットの機器分析部門として改組され、理学、工学系だけでなく、農学系、医歯学系にも利用される共用分析機器に関して、学部・学科の枠を超えた研究支援を実施しています。 必要な講習を受講した鹿児島大学の研究者・学生は、機器分析部門で管理している共用分析機器を直接、利用することができます。また民間企業や他大学からの希望者に対して、依頼分析を受け入れており、学外連携を含む教育・技術支援活動にも積極的に貢献しています。さらに、自然科学研究機構が主宰する「大学連携研究設備ネットワーク」にも南九州地域の中核の一つとして参画しており、全国の研究機関との相互利用を推進しています。
Division of Gene Research
遺伝子実験部門
遺伝子実験部門は、本学の遺伝子に関係する教育研究のための設備および機器を管理し、遺伝子研究の支援をすることを目的としています。部門施設には各種の遺伝子組換え実験のための実験室、培養室および保存室を設置しています。また、大型解析機器を維持管理し、常時使用できる環境を提供しています。施設は利用者登録制をとっており、登録すると鹿大IDカードにより24時間、年中入館でき、実験室等が利用できます。利用者登録制通信(genet)により施設の利用状況、利用案内の情報を流しています。設置しているすべての機器は共用で使用ができ、利用の際はオンライン機器予約システムにより研究室から機器の利用状況を確認して予約ができます。
Division of Isotope Science
アイソトープ実験部門
アイソトープ実験部門は、本学唯一の研究系RI使用施設です。本部門が設置されている郡元キャンパスに所在する理工学研究科、農学部、共同獣医学部、教育学部を中心に、水産学部、医歯学総合研究科からも利用していただいています。
RI施設の基盤設備を整備して放射線生化学の利用に対応するとともに、メスバウア分光測定を中心として金属物性、材料工学の利用者に対する支援に力を入れています。放射性化合物の物性評価を目的とした高温XRD、TG-DTA、電気抵抗装置等は、RI非使用者にも開放しており、機器共用を推進しています。
RI利用に加えて、液体窒素製造装置保有に端を発する寒剤の安全講習、供給事業を行っており、特殊環境実験を支援する施設への転換を図っています。