技術講習会 レーザーマイクロダイゼクション Leica LMD6000


遺伝子実験施設に2008年3月より設置しておりますレーザーマイクロダイゼクション(LMD6000)の技術講習会を行います。
当日は説明が30分、質問が30分、機械のデモンストレーションが30分という内容となっています。

  • 日時:2008年9月17日(水曜)午後13時00~午後14時30分
  • 場所:遺伝子実験施設 セミナー室
  • 担当:山田誠子(ライカマイクロシステムズ株式会社LMD担当)
  • 内容:LMD6000の原理と応用
  • 概要:
  • 組織標本から病変部位を採取し、正常部位とのDNA配列の比較、遺伝子・タンパク質の発現量の比較を行なう実験は、分子生物学においては必要不可欠です。しかしこれらの実験では、必要部位以外の混入が多いと実験データがノイズに埋もれて差が見られなくなってしまうため、欲しい部位のみを正確に回収することが重要です。古くは実体顕微鏡観察下で、針で病変部位を削り取るなどの方法が一般的でしたが、非常に手間がかかる上技術を要し、正確にサンプルを採取することは困難でした。そこで、必要な部位のみを簡単・確実に回収することを目的として開発されたのがレーザーマイクロダイセクションです。レーザーマイクロダイセクションは顕微鏡で標本を観察しながら、レーザーでサンプルをコンタミなく正確に切り出し、回収する装置です。
    現在ではレーザーパワーの増強や制御ソフトの開発・改良、高倍率のレンズの使用により、骨や歯のような硬組織や、培養細胞、染色体の回収も可能になりました。また、アプリケーション開発の一環として、今までは困難であった、パラフィン包埋したサンプルからの標的部位の回収~LC/MS解析について、他企業と共同でプロトコールの整備を進めています。今回のセミナーでは、ライカ レーザーマイクロダイセクションLMD6000の原理と実際のアプリケーション例についてご紹介致します。

なお、お持ちのサンプルをお試しになりたい方は管理室にて専用のフォイル付きスライドをお譲りしますので管理室まで(18日午後以降)。
使用方法につきましてはgenet00682に添付されたファイルのサンプリングマニュアルをご参照下さい。
ご不明な点がありましたら、ライカマイクロシステムズ株式会社福岡セールスオフィス(TEL092-282-9771)までお電話下さい。

リアルタイムPCRで使用するキャップに関して

遺伝子実験施設4階の機器分析室(406号室)に設置しています、リアルタイムPCR(7300 Real-Time PCR System)については日本語簡易操作ガイドの34ページにあるように8連チューブにはフラット型のキャップを使用して下さい(下図参照)。

キャップのトラブルによって修理が発生した場合には全額利用者負担となります(約11万円)。くれぐれもご注意を。